にしださん! この前、小さな製造会社の社長さんが「息子に経営を引き継がせることにしたんだけど、手放すのが思ったよりつらくて…」って話してくれたんです。
それ、まさにトランジション(転機)の真っただ中だね。
経営者にとって事業承継って、会社のことだけじゃなくて、自分自身の役割やアイデンティティの変化でもあるから、大きな心の動きが起こるんだよ。
役割の“終わり”って、ちょっとさびしい響きだけど、それも必要なステップなんですね。
うん。ブリッジスのトランジション理論では、「終わり」「中立圏」「新しい始まり」の3段階を通って、人は少しずつ変化に適応していくって考えるんだ。
じゃあ、その社長さんは今「終わり」の段階にいるってこと?
そう。長年慣れ親しんできた“社長としての自分”を手放すことは、誇りや責任、存在意義を手放すことにもつながるから、葛藤が生まれるのは自然なことだよ。
でも、そのあとはすぐに前に進めるんですか?
実はその次が「中立圏」と呼ばれる、ちょっと不安定な時期なんだ。
何かを終えて、新しい自分にはまだなれていない時期。
でもこの時間が、再構築や内面の成長にはすごく大事なんだよ。
モヤモヤする時期も、“必要なプロセス”なんですね。
その通り。そしてそのあとにくる「新しい始まり」で、社長さんは新しい関わり方や自分の役割を見つけていける。
たとえば次世代のサポート役になったり、地域で新しい活動を始めたりね。
“終わり”は本当に“始まり”につながってるんだ…。
変化って、寂しさだけじゃなくて、可能性なんですね。
まさにそれが、ブリッジスの伝えたかったことなんだ。
経営者のトランジション(転機)は、会社だけじゃなく、自分自身の未来もつくる大切なステップだよ。
ブリッジスのトランジション(転機は)コチラもご覧ください。
みんなが変化に向き合うとき、不安やモヤモヤを感じるのは当たり前。でもそれって、自分の中で“終わり”に向き合っている証拠。どんな“終わり”も、新しい“始まり”につながってるって信じて、焦らず、自分のペースで進んでいきたいな!
長く背負ってきた役割を少しずつ手放すとき、そこには言葉にならない思いがあるかもしれません。
そんな節目の気持ちにそっと目を向ける時間を持てたら、
きっと、次の一歩が見えてくるはずです。
キャリアや保険についても、気持ちの整理から始めていけるようにサポートさせていただきます。