株式会社アドバンスゲート

COULUMNコラム

キャリコンにしだと
スーちゃんの心理学コラム⑨

終わりは始まり?中小企業経営者のトランジション

スーちゃんにしださん! この前、小さな製造会社の社長さんが「息子に経営を引き継がせることにしたんだけど、手放すのが思ったよりつらくて…」って話してくれたんです。

にしだそれ、まさにトランジション(転機)の真っただ中だね。
経営者にとって事業承継って、会社のことだけじゃなくて、自分自身の役割やアイデンティティの変化でもあるから、大きな心の動きが起こるんだよ。

スーちゃん役割の“終わり”って、ちょっとさびしい響きだけど、それも必要なステップなんですね。

にしだうん。ブリッジスのトランジション理論では、「終わり」「中立圏」「新しい始まり」の3段階を通って、人は少しずつ変化に適応していくって考えるんだ。

スーちゃんじゃあ、その社長さんは今「終わり」の段階にいるってこと?

にしだそう。長年慣れ親しんできた“社長としての自分”を手放すことは、誇りや責任、存在意義を手放すことにもつながるから、葛藤が生まれるのは自然なことだよ。

スーちゃんでも、そのあとはすぐに前に進めるんですか?

にしだ実はその次が「中立圏」と呼ばれる、ちょっと不安定な時期なんだ。
何かを終えて、新しい自分にはまだなれていない時期。
でもこの時間が、再構築や内面の成長にはすごく大事なんだよ。

スーちゃんモヤモヤする時期も、“必要なプロセス”なんですね。

にしだその通り。そしてそのあとにくる「新しい始まり」で、社長さんは新しい関わり方や自分の役割を見つけていける。
たとえば次世代のサポート役になったり、地域で新しい活動を始めたりね。

スーちゃん“終わり”は本当に“始まり”につながってるんだ…。
変化って、寂しさだけじゃなくて、可能性なんですね。

にしだまさにそれが、ブリッジスの伝えたかったことなんだ。
経営者のトランジション(転機)は、会社だけじゃなく、自分自身の未来もつくる大切なステップだよ。


スーちゃんみんなが変化に向き合うとき、不安やモヤモヤを感じるのは当たり前。でもそれって、自分の中で“終わり”に向き合っている証拠。どんな“終わり”も、新しい“始まり”につながってるって信じて、焦らず、自分のペースで進んでいきたいな!


長く背負ってきた役割を少しずつ手放すとき、そこには言葉にならない思いがあるかもしれません。
そんな節目の気持ちにそっと目を向ける時間を持てたら、
きっと、次の一歩が見えてくるはずです。

キャリアや保険についても、気持ちの整理から始めていけるようにサポートさせていただきます。

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