スーちゃん、この前うちのスタッフと話していて、すごく印象的な言葉があったんだ。
どんな言葉ですか?
「昔、リーダー研修も管理職研修もいろいろ受けましたけど…正直、全然覚えてないです」って。
えぇ!?でも研修って、会社がお金も時間もかけてやるものですよね?
そうなんだよね。しかも今あらためて内容を見ると、コミュニケーションや目標設定、部下育成とか、今だからこそ現場で使えそうって内容も多かった。
じゃあ、なんで覚えてなかったんでしょう?
そこで思い出したのが、約1年前にコラムでも話した「手段の目的化”」なんだ。
あっ!
【心理学コラムvol.4】「手段が目的化してしまう?-会社経営の落とし穴-」ですね!
そうそう。
本来の目的を忘れて、“やること”そのものが目的になってしまう状態。
今回の話も、まさにそれだったんだと思う。
つまり、学ぶことじゃなくて、研修を「受けること」が目的になってたってことですか?
その通り。その研修は、昇格のために必須だったらしいんだ。
あー…。「研修を受講完了する」がゴールになってたんですね。
そう。本来は、
「どう部下と関わるか」
「どうチームを動かすか」
「どうコミュニケーションを改善するか」
を学ぶための研修だったはずなんだよね。
でも、「受けること」が目的になると、終わった瞬間に完了しちゃう…。
そう。脳の中でも、“達成済みフォルダ”に入っちゃう感じかな。
なんか分かります…。
試験勉強とかも、終わった瞬間に抜けていくことありますもん。
まさにそれ。
でも逆に人が長く覚えている学びって、「体感」していることが多いんだ。
体感?
例えば、
「この声かけをしたら、部下の反応が変わった」
「この関わり方で、スタッフとの距離が縮まった」
「この目標設定をしたら、チームが動き始めた」
みたいに、実際に使えた経験。
あー!「役に立った実感」があると、忘れにくいです!
そうなんだ。大人の学びって、必要性や実務との接続がないと定着しにくいと言われている。
ただ聞くだけだと、知識で終わっちゃうんですね。
特に管理職研修やリーダー研修って、知ってるだけでは意味がないからね。
たしかに…。現場で使えないと、結局「いい話だったな」で終わっちゃう。
そう。だから本当に大切なのは、
「自分の現場ならどう使えるか?」
「今の悩みにどう繋がるか?」
「明日、何を変えてみるか?」
ここなんだと思う。
自分ごとになるかどうかって大きいんですね。
かなり大きい。同じ研修を受けても、現場課題と結びついた人は実践するし、受講だけが目的になった人は記憶に残りにくい。
でも会社側も、「ちゃんと研修やってます!」で満足しちゃうことありません?
あると思う。
だから企業側も、研修を実施することが目的化するケースがある。
うわぁ…。受ける側も、やる側も、どっちもハマるんですね。
そうなんだよね。
だからアドバンスゲートでも、「研修をやること」が目的にならないように、かなり意識している。
アドバンスゲートって、今度、業務改善研修もするんですよね?
業務改善って、「効率化」とか「仕事のやり方を見直す」みたいな感じですか?
良く知ってるね。
でも単に「無駄を減らしましょう」だけじゃなくて、
「なぜそのやり方になっているのか?」
「本当にその業務は必要なのか?」
「目的と手段が逆転していないか?」
を整理していくことも大切なんだ。
あっ…!
ここでも手段の目的化が関係してくるんですね!
かなり関係するよ。会社って、気づかないうちに「昔からこうしているから」で続いている業務も多いからね。
ありますよね…。
「なんでやってるか分からないけど続いてる仕事」
そうそう。でも、そこを整理していくと、
「本来の目的って何だっけ?」
「もっと良いやり方ない?」
「この業務、本当に必要?」
って見えてくる。
なんか、仕事を減らすというより、意味を見直す感じですね!
まさにそれ。
結局、人も組織も、“目的”を見失うと疲弊しやすいんだ。
だから、“何のためにやるか”って大事なんですね。
うん。
研修も、業務も、制度も、“続けること”が目的になった瞬間に、形だけになってしまうことがある。
だからこそ、定期的に立ち止まって、
「これは何のため?」
「本来どうしたかった?」
を見直すことが大切なんだと思う。
「ちゃんとやっているのに、なぜか成果につながらない」
「研修も業務改善も、いつの間にか“こなすだけ”になっている」
そんなときは、能力不足ではなく、目的のズレが起きているのかもしれません。
人は、“意味”を感じたときに行動が変わります。そして、“実感”できたときに学びが定着していきます。
アドバンスゲートでは、キャリア支援や保険相談だけでなく、企業向けの業務改善研修・人材育成支援も行っています。
「やるためにやる」から抜け出し、
「現場で活きる仕組み」を一緒に考えてみませんか?
キャリア支援と保険相談を組み合わせたキャリア面談で、立場を越えた働き方を一緒に整理してみましょう。