企業経営において、「手段の目的化」は頻繁に起こる問題の一つです。
例えば、健康経営は本来、従業員の健康を維持・向上させることで生産性を高め、企業の成長につなげる手段です。
しかし、補助金を得るための形式的な施策や、数値目標の達成だけが優先され、肝心の従業員が健康への意識を高められないとすれば、
それは「目的化」してしまっていると言えます。
具体例でお伝えすると、
採用数を増やすことを目的に「健康経営優良法人」の認定を取得したものの、実際には運動促進や健康診断の充実といった取り組みがほとんど行われていない企業では、健康経営に魅力を感じて入社した社員が「話が違う」と感じ、早期離職につながる可能性があります。
同様に、DX(デジタルトランスフォーメーション)も、導入すること自体が目的化してしまうと問題が生じます。
DXは業務効率化や競争力強化の手段ですが、
「DX推進」という旗を掲げることが目的となり、現場の課題に合わないツールを導入してしまうケースがあります。
同様に、ISO認証や資格取得も、本来は企業の信頼性向上や業務品質の向上を目的とするものの、取得自体がゴールとなり、実際の運用が伴わないことも少なくありません。
例えば、紙の書類を削減するために最新の業務管理システムを導入したものの、現場の業務フローに適していなかったため、従業員が逆に手間を感じるようになってしまう。
また、現場の業務フローを十分に把握せずにDXを導入した結果、アナログ管理との併用が避けられず、業務効率がかえって悪化することもあります。
さらに、DX導入後に運用の課題が発覚し、システムを再度改修することになり、初期導入コストに加えて追加の費用まで発生してしまうケースも見られます。
このように、本来の目的を見失い、形だけを整えると逆効果になりかねません。
経営においては、「なぜそれを行うのか?」という本質を見失わず、手段が適切に機能しているかを常に問い直すことが重要です。
目的を明確にし、実態に即した取り組みを進めることが、企業の成長と持続性につながります。
手段の目的化って、よくあることだけど怖いですね・・・
健康経営とかDXとか、良い取り組みのはずなのに、やり方を間違えると逆効果になっちゃうんだもん。
最初からちゃんと目的を考えて取り組むことが大事なんだなぁって、
改めて実感
何のためにやるのか?っていう「本質」を見失わないようにしなきゃね♪