スーちゃん、最近こんな相談があったんだ。
「ちゃんと教えているのに、部下がなかなか動けるようにならないんです」って。
ありますね…。
でもそれって、「教え方」の問題っていうより「伝え方」の問題ってことですか?
いいところに気づいたね。
実はね、教え方と伝え方って本来は別物じゃなくて、『同じもの』なんだよ。
えっ、同じなんですか?
なんとなく、「教える=内容」「伝える=言い方」って分けて考えてました。
多くの人がそう思っているんだけどね。
でも本質的には、「相手が理解して動ける状態をつくる」という意味で、教え方=伝え方なんだ。
なるほど…。
じゃあ、「教えたのにできない」っていうのは、実は『伝わっていない』ってことなんですね。
そういうこと。
教えたつもりでも、相手が動けていないなら、それはまだ伝わっていない状態なんだよ。
ちょっと厳しいけど…でも納得です。
じゃあ、なんでそういうズレが起きるんですか?
一つ大きいのは、知識の呪いだね。
できる人ほど、「できなかった頃の感覚」を忘れてしまう。
「なんでこんなこと分からないの?」って思っちゃうやつですよね。
そうそう。
教える側の頭の中では10ステップあるのに、言葉にしているのは3ステップだけ。でも本人はそれに気づいていない。
それだと、受け取る側は「途中が抜けた説明を聞いてること」になりますね…。
その通り。
だから教え方=伝え方と考えると、「何を話したか」じゃなくて、「相手がどこまで理解して動けるか」に視点が変わるんだ。
たしかに…。「説明した量」じゃなくて、「相手の変化」で見るってことですね。
いいね、その表現。
さらにもう一つ大事なのは、関係性なんだよ。
関係性…ですか?
うん。
どれだけ分かりやすく伝えても、「質問しにくい空気」だったら、伝わりきらない。つまり、伝え方には言葉だけじゃなくて空気も含まれるんだ。
あぁ…それすごく分かります。
聞きたいけど聞けないって、ありますもん。
だから教え方=伝え方を整えるには、3つの視点が必要になる。
3つですか?教えてください!
一つ目は、“相手に話してもらうこと”。
「どう理解した?」って聞くことで、ズレが見える。

「わかった?」よりも、ずっと具体的ですね。
二つ目は、省略を疑うこと。
自分の中で当たり前になっている前提ほど、丁寧に言葉にする。
できる人ほど、ここが抜けやすそうです…。
三つ目は、質問を歓迎する空気づくり。
「何回でも聞いていいよ」だけじゃなくて、「聞いてくれて助かった」と伝えること。
質問そのものに価値をつけるんですね。
そう。
この3つが揃って初めて、伝わる教え方になる。
なるほど…。
教え方ってテクニックだけじゃなくて、関わり方そのものなんですね。
その通り。
「教えたのに伝わらない」と感じたときは、
相手の能力ではなく、伝わる形になっているかを見直すサインかもしれない。
うわぁ…耳が痛いけど、大事な視点です。
“教える”って、一方通行じゃなくて、ちゃんと届いて初めて成立するんですね。
うん。
教え方=伝え方。
そう捉えられると、育成の質はぐっと変わると思うよ。
「ちゃんと教えたのに…」って思ってたこと、実は“まだ伝わっていなかっただけ”なのかもしれないですね。
教え方と伝え方を分けて考えるんじゃなくて、「相手が動ける状態をつくれているか」で見ていくと、関わり方も変わりそう!
私も、伝えたつもりで終わらない関わり方を意識していきたいな。
キャリア支援と保険相談を組み合わせたキャリア面談で、立場を越えた働き方を一緒に整理してみましょう。