株式会社アドバンスゲート

COULUMNコラム

キャリコンにしだと
スーちゃんの心理学コラム⑭

「やらされ感」が続かないのはなぜ?
― 主体性を引き出す関わり方

にしだスーちゃん、「続けられない…」「結局、また挫折した…」って、カウンセリングの現場でもよく聞く声なんだよね。。

スーちゃんあ~、わかります! ダイエットとか資格の勉強とか、「やったほうがいい」って頭ではわかってても、続かないんですよね…。

にしだそうそう。しかも「上司に言われたから」「親が勧めたから」って理由で始めたことって、特に途中でやめちゃいやすい。

スーちゃんあ! それって、“やらされ感”ってやつですね!

にしだその通り。心理学ではこれ、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の違いとしてよく説明されるんだ。

スーちゃんあれ? なんか授業で聞いたことあるような…。でも具体的にはどんな違いなんですか?

にしだ例えばね、「上司に評価されたいから勉強する」は【外発的動機づけ】、
「自分がこの仕事をもっと深く理解したいから勉強する」は【内発的動機づけ】って言えるよ。

スーちゃんなるほど~! だから、外からのプレッシャーだけだと、熱が冷めたらすぐやめちゃうんですね。

にしだうん、だからこそ、カウンセリングや面談では「その人の内発的な動機」を大切にする必要があるんだ。
つまり、“自分で決めた”という感覚、これがポイント

スーちゃん確かに!「自分で決めたことなら頑張れる」って感覚、ありますもんね。

にしだこれは「自己決定理論(Self-Determination Theory)」にも通じる考えで、人が行動を持続するには“自律性(autonomy)”が重要だとされているんだ。

スーちゃん自律性って、「自分で自分を動かす力」ってことですか?

にしだそうそう。カウンセラーが「こうしなさい」って指示するよりも、クライエント自身が「こうしたい」と思えるようにサポートする方が、結果的に行動も続きやすい。

スーちゃんじゃあ、カウンセラーの役割って、「答えを与えること」じゃなくて「自分の答えを見つける手伝い」なんですね!

にしだその通り。ビジネスの現場でも、これは同じことが言えるよ。

スーちゃんえっ? ビジネスの現場でも?

にしだたとえば、マネージャーが部下に「売上を上げろ」「もっと行動しろ」と強要しても、一時的には動くかもしれない。
でも長期的に見ると、モチベーションも成果も続かないケースが多い。

スーちゃんうーん…そう言われると、確かに“やらされ仕事”って、身が入らない気が…。

にしだ一方で、「どうすればお客様にもっと喜んでもらえるかを一緒に考えよう」って関わり方をすると、本人がやりがいや意味を見つけやすくなる。
これが“内発的動機づけ”を引き出す関わり方なんだ。

スーちゃんわ〜、まさにカウンセリングの現場と似てますね!本人の気づきや意欲を引き出すってところが!

にしだそう。カウンセラーも、マネージャーも、親も同じで、“やらせる人”になるか、“引き出す人”になるかで、相手の行動の質や持続性が大きく変わってくる。

スーちゃんたしかに…私も子どものころ、母に「勉強しなさい!」って言われるとやる気なくなったけど、自分で「やりたい!」って思ったときはスイッチ入ってました!

にしだそれこそが、“主体性”のスイッチだね。

スーちゃんじゃあ、カウンセリングでもビジネスでも、「その人が“自分の言葉”で話し出したとき」を見逃しちゃいけないってことですね!

にしだそうそう。その瞬間こそ、内面からの動機づけが芽生えているサインなんだよ。


スーちゃん人って、“自分で決めたこと”じゃないと続かないんですね。
やらされるのって、やっぱりしんどいし…。
でも、「どうしたいの?」って問いかけてもらえたら、自分の中に眠ってた“やってみたい気持ち”がムクッと起き上がる感じ、ちょっと分かる気がします!
私も、相手の“やってみよう!”を引き出せる関わり方、意識してみます!


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