株式会社アドバンスゲート

COULUMNコラム

キャリコンにしだと
スーちゃんの心理学コラム⑫

そっと背中を押す言葉を選ぼう。
心を折らないフィードバックとは?

にしだスーちゃん、誰かが誰かにフィードバックしてるのを聞いて、ちょっと冷たく感じたことってある?

スーちゃんあります…。この前、「そんなこともできないの?」って言ってる人がいて、聞いてるこっちまでドキドキしちゃいました。

にしだそれはフィードバックの仕方として、少し配慮が足りなかったかもね。実は、フィードバックって“行動”に対してするのが基本なんだ。

スーちゃん行動に対して…ってどういうこと?

にしだたとえば、「今日のプレゼン、構成はしっかりしてたけど、もう少しゆっくり話すと伝わりやすくなるよ」っていうふうに、相手の行動に目を向けるの。逆に「やる気あるの?」とか「センスないね」っていうのは、相手の能力や人格を評価してしまってるよね。

スーちゃんあぁ…たしかに。「ここをこうすると良くなる」って言われると、前向きな気持ちになるかも。

にしだそうそう。フィードバックは、相手を責めるためじゃなく、次の行動につなげてもらうためのもの。だからこそ、相手の尊厳を大切にしながら、“行動”に注目するのがポイントなんだよ。

スーちゃんなるほど~。私もちゃんと“行動”に目を向けた伝え方、意識してみようかな。

にしだ実はね、国家資格キャリアコンサルタントの試験練習でも同じことが言えるんだ。ロールプレイのフィードバックで「○○の聴き方は良くない」とか「○○できてないね」なんて言われたら、受験生の心がポキッと折れてしまう。

スーちゃんうわぁ…それはツライ…。
頑張ってるのに、そんな言い方されたら自信なくしちゃうよね。

にしだだからこそ、「質問が丁寧だったね」「沈黙のときに相手を待てたのはすごくいいよ」っていう風に、良かった“行動”を伝えることが、受験生の励みになるんだよ。

スーちゃんじゃあ、できてないところはどう伝えるの?

にしだたとえば「沈黙の時間が少し早かったかも。あと2秒待てると、よりクライアントに語っていただきやすいかもしれない」みたいに、改善の余地として伝えるんだ。
そして「ここから2か月あるし、今のうちに意識できれば本番で強みに変わるよ」って、“これからに期待してる”という気持ちも添える。

スーちゃんできてないじゃなくて、“伸びしろ”として伝えるのがコツだね!
フィードバックって“伝え方”がすごく大事なんだね!

にしだできたことも課題も伝えるけど、いちばん大事なのは「じゃあ、やってみようかな」って思ってもらえることなんだ。
相手の中にある意欲の種に、そっと光をあてるような言葉を選べたら理想だよね。


スーちゃんフィードバックって、つい「ちゃんと伝えなきゃ」って思って難しく感じてたけど、“行動”に目を向けるだけで、こんなに伝え方が変わるんだね。
言い方ひとつで、相手が前向きになったり、自信をなくしたりするなんて…やっぱり言葉って大切!
私も、誰かのやる気にそっと火を灯せるようなフィードバックをしていきたいな。


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