人は、成功に対しては自分の内面(能力)にその原因を求め、失敗に対しては自分の外面(状況・環境)に原因を求める傾向にあります。
これを、心理学の世界では「自己奉仕バイアス」と呼びます。
身近なイメージだと、ドラえもんのジャイアンでしょうか。嫌なことがあれば、のび太やスネ夫のせいにして、いいことがあれば自分の手柄とするのです。
これは、尊敬されませんよね。
ただ、これは誰にでもある人間の心理であり、様々なトラブルの原因になり得ます。
例えば、自動車事故で問題に発展するケースでは、お互いが他人や環境のせいにしたいと思う人間の心理のために、お互いに認めず、揉める原因となってしまいます。
しかし、これまでに見てきた尊敬できる優秀な人達は、この「自己奉仕バイアス」があまり感じられません。 これらの人達は「良い結果出た場合は、運がよかったから、悪い結果になった時は、自分のせいだ」と言っておりました。 そのように考えることができれば、良い場合も、悪い場合も、自分を振り返ることが出来るため、いずれの場合でも、自分自身の成長につなげることが可能ですよね。